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静清合併の実態・影響調査報告
【1】不便になった大型ゴミ回収
(1)出し方が不便で、なかなか出せない
▼大型ゴミの出し方が不便になった。電話するのが大変。子どもが小さいので、育児に追われ忘れてしまい、合併後一度も大型を出せずにいて困っている。大型ゴミが庭に山積みになってしまった。
▼以前は、大型ゴミの提出が月に一度あり、申込みをしなくても出せた。今は、ついうっかり電話をし忘れ、1〜2ヶ月ためて置かなくてはならない。
▼大型ゴミが清水市の時には、定められた場所が集合回収されていた。静岡市と合併してからは、電話して定められた日に個別回収になったが、実際のところ大型ゴミを出す家に、何軒かで持ち寄って出している。実態としては集合回収と変わらないのはないか? 市民としては電話を掛ける手間が増えただけ
今回の実態調査に寄せられた意見なかで、大型ゴミへの不満が非常に多かった。これまで、決められた集積場所へ出すやり方が、旧静岡市と同じ、電話による一週間前までの申込み制となる、出せる量も5個までと決められた。市民が合併後の変化を肌で感じたのが、大型ゴミの変更といえる。
平成16年6月定例市議会で、水野敏夫議員(市政クラブ)が、船越地区連合自治会でのアンケートを元に、一般質問を行った。(下図)

これを見ると、一年間に全く出していない人、直接搬入した人、たった1回しか出した人が6割を越える。新しい方式が、まったく浸透していない現状がわかる。これでは、ゴミの回収量は減る訳である。水野議員によると、議員の質問に対して市は「コストではなく、一元化の必要があるから」と答えたという。
コストが安くならないのなら、当面は二制度のままにし、市民の意見を聞き、時間をかけて決めるべきではなかったのか。市民不在のすり合わせが、こうした結果をもたらしたと言える。
▼アンケートを依頼されて、無関心な自分を恥じています。いつの間にか合併して、清水市が無くなってしまった。そんな声が聞こえます。不便を感じるのは、大型ゴミの回収。大型ゴミの減量を言っていますが、家の中にしまい込んでいる人が多いのではないでしょうか。電話をするのも面倒。お年寄りの家庭では、わからない人もいるのではと思います。電話代は市の方で、オペレーターも何人かいらっしゃる様子で、この費用もどの位掛かっているのでしょうか。
毎年年末に行っている日本平運動公園での大型ゴミ回収は、合併後最初の平成15年に大混乱となった。毎月のゴミ回収に出しそびれた市民が、一斉に持ち込んだため、道路は一日中大渋滞となり、周辺に暮らす人たちの生活にも影響が出た。このため、市では年末の回収方法を見直すとしている。
(2)自治会役員の新しい苦労
▼問題は多数あるが、最も変わって、自治会の責任者として大変になったことは、粗大ゴミの収集の方法である。
地区のなかで万世橋のたもとは最大の集積場所であった。自治会役員が、ゴミの中から、ビン、カン、ペット、紙類を集めて、古紙回収とか、ビン、カン、ペットボトルの時、搬出していた。そのため、収集車が収集した後は、だいたい整理された。
粗大不燃ゴミが個々の責任での搬出となってから、ビン、カン、ペットボトルの収集の時、電球、ガラス、食器、土器、内容物の入った缶、電池、ライター等々、捨てられていて、しかも、収集日の何日も前から置かれて、一般市民に徹底していない。
仕方なく、これら毎月出た粗大ゴミを、自宅まで運んで、個人の名前で出している。7、8袋にもなる月があり、最大5ヶまでしか出せないから困る。清掃センターでは、自治会の名前で連絡してもらえば、収集すると言うが、いつ来るかわからないので、逆に粗大ゴミが増大して益々困ってしまう。個人だけでなく、自治会名でも収集できないものか。
ゴミの収集作業は、自治会役員の方の努力によって支えられている。今回の変更に、これまで努力してきた人たちの声が反映されていないことを感じた。
大型ゴミ回収方法の変更は、旧清水市でも検討されていたという。合併しなくても実施されたかもしれない。しかし、合併と同時に実施され、市民や自治会への説明も不徹底だったため、多くの人に大型ゴミが、合併後の「不便になった変化」として受け止められた。
(3)不燃=大型ゴミではない
▼以前、金属製のキャップは資源回収だった(例、ビール瓶のふた)。現在、金属製のキャップは粗大ゴミ。焼却や埋め立てに回されるのか?この他、持ち込みしか出来なかったり、持ち込みも収集も出来ないものが、粗大ゴミに変更されている。捨てる側から見れば便利になったかと思えるが、資源回収、物を大切にと言う観点から見ると、逆行している。粗大ゴミから可燃ゴミになった物もある。(例、羽毛布団、カーテン、布おむつ)静岡のゴミ焼却場は能力が大きいので、何でも燃やしてやると言うことか。ゴミを減らすべきと言う時代の流れに逆行しないか。
市が行っているゴミの回収は、事業所からのゴミを別にして、生ゴミなどの可燃ゴミ、不燃物などの大型ゴミ、リサイクル利用する資源ゴミに分けられる。
分類も変わったが、必ずしも「ゴミを減らす」という観点から変えられた訳ではない。
▼旧清水市では、清掃工場の負担を低くしようと、これまでゴミのリサイクルや分別をすすめ、ゴミを減らす努力をしてきた。ところが、合併後に、「静岡の清掃工場は最新鋭だから、ゴミをどんどん持って来てください。ビニールやプラスチックも火力を上げるために必要です」という話を聞いた。
旧静岡市には、西ヶ谷と沼上に清掃工場がある。平成7年に完成した沼上工場は、ダイオキシン対策のため24時間高温で燃焼させる。処理能力は600トン/日で、静岡市全体の半分以上を処理できる。
だが、ゴミは燃やせば良いというのではなく、減らすのが本来の姿だろう。
(4)資源ゴミの分別を守ろう
▼大型ゴミの収集の変更が実施されてしまいましたが、資源ゴミの回収もそうならないか、気になります。ビン缶の回収は、自治会で分別していますが、静岡は業者に委託しているとの事。自治会の役員も大変だし、私たちも当番で出なければなりません。ふだん出す時も、ビンの色別とか、分別して出すのは、けっこう手間が掛かります。しかし、ひとりひとりがリサイクルや環境を考えることになるで、良い事と思います。こういう良い事は、旧静岡市にも広めることは無理でしょうか。少なくとも、せっかくの分別を止める(静岡に合わせる)ことの無いようにして欲しいです。
(2004年8月13日)
(静清合併の実態・影響調査アンケート報告書 11〜16ページに掲載)
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●アンケートに寄せられた意見
アンケートに書かれた意見は、原則として原文のまま掲載しています。同じ人の意見でも内容から、いくつかの項目に分類して掲載したものもあります。
寄せられた意見には ▼マークをつけてあります。
●清水と静岡の表記について
2003年4月1日の合併は対等(新設)合併ですので、それまでの清水市と静岡市は消滅し、新市が誕生しました。新市の名称は「静岡市」です。
合併で消滅した「静岡市」と、合併で誕生した「静岡市」を区別するために、本報告書のなかでは、旧清水市を「清水」、旧静岡市を「静岡」、合併後の新市については「新静岡市」と表記しています。
ただし、行政の区分などで分かり易くするために、「旧清水市」と表記している部分もあります。
目次
はじめに
報告書を読まれる前に
アンケート用紙
静清合併の実態・影響調査報告
1.不便になった大型ゴミ回収
2.自治会活動が大変に
3.使いにくくなる公民館
4.育成児童会の運営に不安
5.学校も変わる
6.文化を育てる現場の不満
7.せっかくの、ことぶき乗車券だが
8.清水総合事務所の窓口対応
9.行政の広報活動に不満
10.合併のしわ寄せは職員にも
11.事業者は死活問題に
12.農業の嘆き、宅地並み課税
13.議員への批判
14.新市名称と町名変更に怒り
15.やっぱり吸収合併だ
資料
ホームページのご案内
B5版80ページ カンパ1,000円
(郵送費)
1冊・210円
2冊・290円
3〜6冊・340円
7〜12冊・450円

●静清合併から一年
実態・影響調査にご協力を
(2004年4月12日)
●SBSテレビ
トークバトルに出演して
(2004年4月4日)
●報告集
「まちの未来
決めるのは私たち市民」
合併に揺れる清水市からの報告
(2003年3月10日)

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