旧静岡市は1975年(昭和50)から、70歳以上の市民全員に、3千円分のバス乗車券「ことぶき乗車券」を支給している。合併により、旧清水市にも支給を広げた。8月末の交付率は84.7%。例年の交付率は約85%であるから、受取りは完了したといえる。
新・静岡市で交付対象者は10万1546人、3億400万円になる。このうち、旧清水市分は1億300万円である。
昨年までは年に一回だけ静岡市内の小学校で配布していたが、今年度からは郵便局でいつでも受け取れるようになった。
「ことぶき乗車券」交付率は毎年85%程度で、残りの15%は引き替えに来ない。市販されている静鉄のプリペイドカード(パサールカード)には有効期限はないが、「ことぶき乗車券」は1年間の期限があり、カードのデザインも毎年変わるので古い乗車券は使えない。
また、パサールカードには10〜30%の割引があり、昼間のみ使えるカードなら3000円で購入すると3900円分乗車できる。「ことぶき乗車券」には割引サービスはない。
静鉄には静岡市から100%の金額が支払われているため、引き替えに来ない15%分は、静鉄の収益となる。その金額は、今年度の場合、約4,600万円になる。このため静鉄では交付率に関わらず、総額の30%を寄付金として静岡市へ戻している。これは制度が始まった時から続いている。
合併で旧清水市でも「ことぶき乗車券」が配布されたことを歓迎する声もあるが、行政によるバス代負担を誰よりも歓迎しているのはバス会社かもしれない。
(03年9月13日)