 静岡市の区割(3)
三区案の調整始まる 旧静岡市から不安の声
2003年5月13日、新「静岡市」の区割りを検討する「市行政区画等審議会」の第3回目会合が開かれ、市は区役所を日常的な窓口業務だけを扱う「小区役所制」を提案した。
設置が予定される区役所は、戸籍、住民票、税金などの窓口業務を扱い、職員は200人程度としている。
清水では、合併後も以前と同じように、戸籍などの窓口業務は旧市役所1階で行っている。将来、区割りが実施され、旧清水市がそのまま区に移行しても、窓口業務は変わらない。
住民票などは、従来から、多くの公民館で取り扱っている。区政によって、市民サービスが向上することは考えにくい。「何のために合併したのか判らない」という声も聞かれる。
また、職員は200人程度とされるが、窓口業務を担当する職員の名目が総合事務所から、区役所に変わるだけで、市職員としての待遇は変わらない。
旧静岡市は南部の八幡南町に区役所が新設され、ここで窓口業務が行われことになる。しかし、隣接する南部公民館では、出生や婚姻届け、転出転入の手続き、課税証明などの窓口業務が既に行われている。区役所が新設されれば、南部公民館の窓口業務が移設されるだけで、行政サービスは何も変わらない。
行政による公民館などでの窓口業務の説明
旧静岡市から不安の声
審議会が合意した3区案で、旧静岡市が南北に区割りされると、駒形学区、西豊田学区、東豊田学区などでは町内会が分断される。
また、市会議員の選挙区も現在の全市1区から、各区ごとの選挙となり、旧静岡市の市議によっては選挙地盤を失う場合もある。12日に開かれた市議会特別委員会では「先例市を研究した上で真剣に考えたのか疑問」と発言する議員もいた。
これまで、旧静岡市は市の名称を始め、合併による変化を実感することはなかった。それが、区割りで、変化が現実のものとなってきた。区役所が設置されても、行政サービスは現状と変わらず、境界線で分断されることへの不便さが、新しく生まれようとしている。
(03年5月14日)
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