静清合併で、私たちの暮らしが、どのように変わってゆくのか、合併議論のなかでは具体的な内容が示されてこなかった。しかし、来年4月の新市スタートに向けて、隠れていたものが少しづつ見えてきた。電話番号の市外局番も、そのひとつである。
NTTの基本料金は、区域内の電話加入数で金額が決まっている。
054に統合すれば自動的に基本料金が上がる
054の静岡、焼津、岡部、藤枝は約37万回線で2級局(5〜40万回線)である。0543の清水、由比、蒲原(富士川町の一部)は約11万回線で、同じく2級局となる。基本料金はともに、住宅用1,600円、事務用2,450円である。
静清合併で清水市と静岡市の市外局番を「054」に統合すると、回線数は48万回線となり、40万回線以上の3級局となり、基本料金は住宅用1.750円、事務用2,600円と、どちらも150円の値上げになる。
ただし、この値上げは、清水と静岡だけでなく、周辺の焼津市、藤枝市、岡部町、大井川町、由比町、蒲原町も対象となる。局番が同じになるからだ。
誰のために統合するのか
清水商議所の仲沢専務は「同じ市内で番号が違うのは不合理さを感じる」と言い、番号を統合すべきだと主張している。しかし、市外局番が054に統合されることで、静清合併の当事者でない周辺市町の電話料金も値上げになることを無視した発言なら、問題である。
安い市内通話で、静岡に電話をかけたいという理由なら、エリアプラスをマイラインプラスで利用すれば月額100円で、清水から静岡市の通話料金は市内通話と同じになる。これなら、周辺市町にも迷惑がかからない。
市外局番の統合はNTTが言い出したものではない。私たちに負担を求める安易な統合はやめていただきたい。(6月10日)