清水市と新潟県上越市(旧高田市)との中学生が毎年相互に訪問する「清水市・上越市中学校生徒交歓会」(古くは高田交歓会と呼ばれていた)が11月で98回目となる。交流は11月に上越から清水へ、1月に清水から上越へと年2回行われているため、今年1月の訪問が99回目、来年の受け入れが100回目となる。

     出向くのは2年生のクラス代表だが、受け入れ交流は学校行事として活発に行われ、両市の中学生にとっては忘れられない行事となっている。宿泊は相互にホームステイする。50年にも渡る中学生の相互交流は全国に例がないという。

    慣行は残るが、実体がなくなる恐れ

     しかし、宮城島市長は「百回目までは続けるが、その後は現行通りの事業の継続は難しい」(静岡新聞)と、新市での交歓会が継続できないことを明らかにしている。

     合併では両市が行ってきた慣行を守ることになっているため、上越市との姉妹都市も継続される。しかし、行事が廃止されれば名目だけになってしまう。

    「新市と上越市の規模の格差」

     上越交歓会については、今年(平成14年)6月の議会で水野敏夫議員(市政クラブ)が、見直すべきという趣旨の質問を行っている。教職員組合出身である水野氏は、学校五日制の実施で学校行事のゆとりがなくなり、教職員にも生徒にも負担が大きいという理由を挙げた。

     これに対し、赤羽勝雄教育長は「完全学校週5日制の実施により、授業日数が減少し、教育課程の中に学校行事として位置づけることの困難さや、静清合併による新市と上越市との規模の格差から生ずる運営の難しさ等、さまざまな課題が出ている」ので、できるだけ早く方向づけをしたいと答弁している。

     静清合併で新市は人口71万となる。昭和46年に高田市と直江津市が合併して誕生した上越市は現在、13万5千。新潟県の県庁所在地である新潟市は53万人である。

    合併後の変化が、見え始めた

     清水市議会は1995年(平成7年)から現在までの本会議の議事録がホームページから検索できる。

     「上越交歓会」をキーワードに検索すると、交歓会のありかたについての発言は、今年6月の水野市議だけである。交歓会の議論は、過去七年間本会議では行われてこなかったということになる。

     これまで市長は「清水がもっと豊かになる、すばらしいまちにならなければ合併する意味はない」と繰り返し発言してきた。上越交歓会が「新市と上越市との規模の格差から生ずる運営の難しさ」を理由に、廃止の方向で検討されているとすれば、本末転倒ということになるのではないだろうか。

    (02年10月31日)

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●清水市と上越市の姉妹都市

平成7年10月22日提携

上越市は、新潟県の南西部、人口約13万人の都市です。陸・海の交通の要衝で、臨海工業地帯の中心である直江津市と、昔から文化・商業のまちとして栄えた高田市が、昭和46年に合併して誕生しました。清水市とは、昭和29年から続けられている中学校生徒交歓会がきっかけになって、姉妹都市となりました。(清水市の公式HPから)



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