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難航していた新市の議場が決まった。本会議は清水市の議場を使うが、その他の議会機能は両市にそれぞれ置かれることになった。これでは静岡市の議場を使わないだけで、後は今まで通りである。
新庁舎ができるまでの暫定措置ということになっているのだが、東静岡にどのような新庁舎を造るのか具体的なことは何も決まっていない。
新聞の見出しでは「議場は清水に」となっている。確かに、清水の本会議場を使う時は、両市の議員が清水に来るが、会期中でない時は、今までと同じである。清水の行政中枢が静岡に移ることからも、清水は名目を、静岡は実質を取ったと言える。
第7回目となる今回の協議会は、事前に記者会から申し入れがあったこともあり、初めて傍聴を許可した。9月12日、第7回目の協議で両市議会が合意した妥協案を詳しく見てみる。
▼下図が現在の議会である。

▼議場、正副議長室、議院運営委員会、議会事務局、全部で6ある常任委員会の内3常任委員会を清水に置く。静岡には議会事務局と3常任委員会を置く。ただし、どの委員会を分けるのかは、まだ決まっていない。

▼しかし、清水の議場などを使うのは会期中のことで、通年(臨時ではなく常設という意味)は、正副議長室や議員控室も、両市に設置される。静岡市の議場を使わないだけで、それ以外の議会機能は現在と何も変わらない。
▼行政機能の中枢は静岡市に置かれるので、部課長は静岡で仕事をする。議員は議会が開かれている時は清水に出向くが、それ以外の時は静岡にいることになる。清水の庁舎には責任ある行政担当者がいないからだ。
▼清水では現在4階にある総務部(広域行政課、人事課など)の機能が静岡市へ移ることから、空いたスペースを改装し、議員の控室などを造ることになる。また、本会議場の改装も含めて改修費は2000万円と説明されている。

▼新市議会の議員定数については、法律が定める限度である56名で合意した。選挙は17年3月で、現在より22名の定数減となる。
▼清水の本会議場は改造で両市議全員77名(定数78名)が入る。しかし、定数56名になれば静岡の本会議場が使える。安倍郡との合併時に56名で議会を開いた実績があるからだ。

▼両市で異なる議員の政務調査費は、静岡市の高い水準に合わせることになった。これで清水の議員は年額72万(月6万円)が、年額180万(月15万円)と大幅アップとなる。
清水市の渡辺隆巳議員は「合併で新市における議員活動の対象地域が広がる」からと説明するが、もしそうなら静岡側議員の活動も広がる訳で、静岡もアップする必要が生まれるはずだ。
▼視察旅行は、3期以上の議員はは公費で海外視察を行ってきたが、新市でもこれを適用する。ただし、合併後の2年間は凍結する。市議の海外視察が必要かどうかという議論はされなかった。
▼静岡市では会派の議員数が3〜10名ならば、事務局員の報酬を月額12万円、公費から出していた。合併後も静岡市の方式を引き継ぐことになった。清水では、会派の事務局員への公費支出は行われていない。
(2002年9月12日)
●議会を開く場所が「まだ」決まっていない(9/6)
●議会を開く場所が決まっていない(9/2)
●清水記者会の申入書(9/4)
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●新市の議場を巡る動き
▼2002年7月16日・第1回
新市の議場や定数などを協議する「新市議会運営等調整委員会」が発足。会合は非公開。第1回目は静岡市の議場を見学
両市の議会運営委員会の正副委員長、各会派の代表8名づつ、オブザーバーとして正副議長が出席する。協議会の正副会長は三ヶ月ごとに交代する。9月までは、静岡市議会の伊藤稔浩議運委員長が会長。副会長は、清水市議会の渡辺隆己議運委員長が担当する。
▼7月18日・第2回
清水で開催。会合は非公開。清水市の議場を見学。次々回の7月31日に結論を出すことを確認。
▼7月25日・第3回
静岡で開催。会合は非公開。意見はかみあわないまま決定は次回へ持ち越された
清水側は清水の議場を使うのが新市運営のバランスから適当と主張。静岡側は、静岡市役所の17階を改修する方が効率的と主張。
▼7月31日・第4回
清水で開催。会合は非公開。両市の主張は平行線のまま
▼8月16日・第5回
清水で開催。会合は非公開。清水市側は採決の動議を出し、これに静岡側が反発し途中退席
平行線のまま結論が出せないでいたため、清水側が採決の動議を提出した。静岡がつとめる会長は投票権がない規定のため、投票が行われたら清水側が過半数を占めることになる。静岡側は途中退席し、採決を拒否した。
▼8月20日
8月22日に予定していた第6回目の協議会を中止にした。次回は9月5日を予定。
▼9月4日
清水記者会(新聞・テレビ11社)が協議の公開を求める申し入れをしたが、協議会は拒否した。
●申入書全文
▼9月5日・第6回
清水で開催。会合は非公開。両市の主張はかみ合わず結論は持ち越された。次回は9月12日を予定。
事務局から議会機能を分散させる妥協案が出された。
▼9月12日・第7回
静岡で開催。会合は初めて公開された。
次回は9月20日、清水市で開く。
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