10月15日、由比、蒲原、富士川町の「庵原郡3町合併問題等調査研究会」が14カ月ぶりに再開された。しかし、協議は富士川町の慎重な態度により中断していた経緯がある。また、清水静岡両市長も3町との合併を積極的にすすめる意向を示している。3町が打ち出す方向性は周辺に大きな影響を与えることになる。

    積極的な由比・蒲原町、慎重な富士川町

     庵原郡3町の合併議論は長い歴史がある。「まとまった話が寸前でご破算になった」ことも二度あるという。平成5年に設立された庵原郡3町合併問題等調査研究会は「三度目の正直」である。

     昨年秋には、蒲原と由比の有志が合併協議会の設立を求める住民発議を提出したが、富士川町が慎重な態度をとったために実現していない。

     富士川町は静清両市より、地勢的にも生活圏からも富士市、富士宮市とのつながりが強い。合併を3町の枠組みに拘らずにすすめたいという考え方もある。

     静清両市との合併について富士川町の坪内町長は「何も聞いていない話だし、考えてもいない」(毎日新聞)と否定している。

    注目される町議会の動向

     合併の方向性は早ければ今年中に示されることになるが、注目されるのは町議会の思惑である。庵原郡3町の町議は46名。静清新市へ吸収合併(編入)となれば、町議員は失職する。仮に選挙が行われても、人口規模があまりにも違うので、3町から数名の議員を出すのが精一杯となるだろう。

     静清合併では、それまで慎重な態度をとってきた清水市の議員が、合併特例で態度が一変した。合併すれば任期が2年自動延長され来年4月の選挙がなくなり、しかも待遇が静岡市と同じ扱いになることで年間368万円も報酬が上がることが保証されたからだ。

     庵原郡3町の議会も、清水市の議会の変化をよく知っているはずだ。間違っても議員の保身のために合併が強行されることがないよう注目してゆきたい。
    (02年10月17日)

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▼合併協議を再開した庵原郡3町


合併による議員への優遇措置(在任特例の実態)


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