春の三色

近所の庭に咲き始めた白梅。つぼみの紅色が白い花びらを引き立てているかのようだ。
NHKの番組で「災害空白地区」が取り上げられていた。豪雪や洪水など災害が発生した時に行政は救援や復旧のため土木機械を派遣する。行政が所有している機械は少なく、地元の建設業者などと契約を結び、災害本部からの依頼で出向くことになっている。ところが公共事業の削減で、建設業者は経営難となり、営業を続けている会社も重機を自前ではなく、必要な時だけレンタルを利用している。災害本部が依頼しても、必要な機材が地域に存在しない、空白地区が増えているというのだ。

家の近所でも、畑はまだまだ健在だ。畑の隅に咲く季節の花が色を添えてくれる。
救急車を呼んでも、受入れる病院が見つからないという救急医療の空白が、ずいぶん前から問題になっているが、問題は解決してはいない。清水でも夜間の救急指定病院が減り、駿河区の済生会病院や葵区の日赤病院に出向かなければならくなっている。
もうずいぶん前の話だが、西伊豆の小さな集落で高齢者が倒れた、救急車は来たのだが、症状から車で3時間近くかかる病院に行くしかないと救急隊が判断した。家族は、山道を揺られていく体力は残っていないと判断し、専門医の治療を諦めた。幸いなことに、症状は重くならず一命は取り留めた。話を聞いたとき、過疎の村の厳しい現実を感じたが、人ごとではない事態が近付いているのかもしれない。

父の車イスを押して出かける歯医者の途中に咲いていた乙女椿の花。
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