「三匹の子ぶた」のリアリティ
西久保自治会館で開かれた「子育てトーク」で、人形劇団まぁぶるが「三匹の子ぶた」を披露した。当日は、子育てトークの参加者に加えて、西久保保育所の子ども達も参加した。
清水おやこ劇場のメンバーで作っている「人形劇団まぁぶる」が演じる「三匹の子ぶた」を見る機会があった。メンバーはアマチュアなのだが、場数を踏んでいるだけあって、幼い子ども達が興奮しながら真剣に見ていていた。
オオカミと三匹の子ぶたは、小学生の頃にテレビで見た「ブーフーウー」でお馴染みの話だ。白黒テレビの時代である。
アルミサッシという機密性の高い窓はなく、強い風が吹くと木枠のなかで曇りガラスが揺れていた。絶え部吹き込む「すきま風」のおかげで石油ストーブを使っていても換気に注意する必要もなかった。不便だったが、安全な暮らしだったかもしれない。
だから、木の家が吹き飛ばされることに、リアリティがあった。石の家=天守閣で、オオカミが城を襲っても退散するだけだと、子どもながらに納得していた。現代の子ども達が「三匹の子ぶた」をどう感じたのか、聞いてみたい気がする。たぶん、全く違った感想が出てくるだろう。

西日が当たって、ガラス窓がひどろしい「はーとぴあ清水」。ここは清水の福祉活動の拠点だ。その昔、この場所に清水警察署があった。
記憶のなかで「三匹の子ぶた」とセットになっているのが、「北風と太陽」だ。この話は、国際政治の舞台で登場することがある。力ずくではない、柔らかなやり方が相手を動かすという例え話だ。
「北風と太陽」は子どもの頃から好きな話だが、思い出してみると、「三匹の子ぶた」で感じた、リアリティを感じてこなかった。それは、厚い上着が無くても暮らせる、「ぬくとい」清水に暮らしていたからかもしれない。