初詣

紅白歌合戦で白組が勝ったのをみてから、西久保の氏神様である鹿島神社に出かけた。神社の階段には初詣の人たちが並んでいた。行くまでの道では冷たい風が吹いてたが、境内の中は風も無く穏やかだった。後ろに山を背負っているのと、境内の木々が風を遮ってくれるのかもしれない。
11時55分に、総代のみなさんが一番上の本殿に向う。午前0時の時報を合図に、初詣が始まる。毎年、同じ行事が繰り返されているのだが、その度に気持ちが引き締まる。
暦が新しくなった瞬間を、地元の人たちと一緒に体験することの高揚感かもしれない。そんな気持ちが、年ごとに強くなっているように思う。顔見知りの人たちに新年の挨拶をし、静ごころの樽酒を頂き石段を降りて家に向おうとした時、数人の高校生らしい若者たちが上ってきた。すれ違いながら、なんとなく善男善女という言葉が浮んだ。
大正生まれの父親も、除夜の鐘が鳴り始めると、鹿島さんへお参りに出かけていた。何年か前には、深夜ではなく昼間に出向いていたが、今ではそれも出来なくなった。その代わりというつもりはないが、私たちの代が出向くようになった。親たちの世代がやってきたことの意味が、少しだけ判るようになったのかもしれない。
