成長

4月の初めに花が咲いたエンドウの実が膨らんできた。5月の連休には収穫が始まるだろう。
1月に蒔かれた種が芽を出した頃、畝に沿って笹竹を刺す。ツルが絡まるように成長を支えるのだが、この時期には風よけにもなる。温暖な清水でも、2月の風は冷たい。

エンドウに使う笹竹は、毎年使うように倉庫にしまってある。だが、5年もすると細い枝が折れてしまい、エンドウを支える役目を果たさなくなってくるという。代わりの竹は山に入って採ってくるのだが、この作業が重労働だ。
造船所で進水式に使う先端に葉のついた太い竹も、遠方から運んでくると聞いた。近くに山があり、竹はふんだんにあっても採りに行く人手がない。
竹を採る人、運ぶ人、畑に植える人、いろいろな営みが細い笹竹に繋がっていた。食物連鎖と同じで、どこか一ヶ所が崩れると、全体を支えられなくなる。
私たちの暮らしは、そんな危うさの上に成り立っているのかもしれない。

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