桃の花

お彼岸で親戚を訪れたら、枝垂れ桃が咲いていた。
いつもの年なら枝中が花になり、今年は寂しいという。それでも見事な咲きっぷりだ。桃の花は毎年、義父の畑で見ているが、枝垂れ桃は初めてだ。
桃は、梅や桜のより樹木を見る機会が少ないせいか、季節の話題としてなじみが薄いような気がする。寒風に立ち向かう梅の強さ、春風に舞う桜も好きだが、桃には華やかさを感じる。

義父の畑にも、桃の花が咲いた。
山に沈む夕陽を受けて花弁が輝いている。
どんな花木でも同じだが、世話をする人がいなくなると急に衰える。何本もある桃の木に、以前の勢いはない。時代の流れといえば、それまでだが、可憐な花がいつもの年より何倍も愛おしいく感じた。