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2006年12月31日 1 海

大晦日の海

大晦日の海

数日前の嵐が嘘のような港に、冨士山が美しい。

ここに来ると、五色の紙テープをなびかせて出航する船を見送った記憶が蘇る。

魚の臭い、油とペンキの臭い、エンジンの音。昔を思い出させてくれる道具が、ここには残っている。

ここに来ると、気持ちが安らぐのは、半世紀近く前の記憶が蘇るからだろうか。


2006年も、あと数時間で幕を閉じる。

いつもの年と同じように、今年もいろいろなことがあった。

目の前にそそり立つ現実という名の岸壁は、気持ちの中でマッターホルンと肩を並べている。それでも、一歩一歩登ってゆくしかないと思う。時には沢の水で喉の渇きを癒しながら、明日からもまた登ってゆこう。

大晦日の海

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