夕陽よ急げ

久能街道を清水に向かって走っていると、バックミラーに焼津の山に沈む夕陽が光っていた。車を停め、ドアを開けると、太陽は山に隠れていた。夕陽は急ぎ足だ。
眼前に広がる駿河湾は、三保で見る夕陽と違って迫力がある。清水の夕陽は山に沈むから、西伊豆には叶わないと思っていたのだが、思い過ごしだったようだ。
まだまだ知らない清水の景色がたくさんある。

清水駅前と清水橋の辺りでイルミネーションが綺麗だという噂を聞いたので、中央銀座まで寄り道をしてみた。
陸橋の下と、線路を跨ぐエレベータ、階段、線路沿いの植え込みが電飾で彩られている。綺麗だと思いつつ、清水らしくないと苦笑いをしてしまった。
都会で流行っているものを、素直に受け入れられないのは狭い了見と叱られそうだが、なんとなくしっくりこない。

踏切を越え、巴川沿いに港橋へ向かう。
千歳橋と万世橋の真ん中辺りで、賑やかな灯りを見つけた。止まって眺めていると、川面に揺れている店の灯りが、なんともいえない風情で見入ってしまった。
巴川のゆったりした流れ、それに合わせてゆっくり揺れる灯りが、清水には似合うような気がする。
≪ うまいらぁ | きょうの清水 | 秋葉山のにぎわい ≫
「夕陽よ急げ」へ届いたコメント
巴川は流れが緩やかなので、水面に映る町の灯りがゆっくり揺れます。船溜まりと似ています。
穏やかな海の近くで育ったせいかもしれませんが、ゆっくり揺れる水の動きが好きです。
巴川や清水港で、ごくごく普通に見られるゆったりとした波の動きに通じるものが「らしく」感じ、そうではないものが「らしくない」と反応するのかもしれません。
そんなことより、先日、大正生まれの父が「葵煎餅が食べたいけど、堅いから無理だな」と、独り言のようにつぶやいていました。
磯波 | 2006年12月20日
最近の電飾ブームを何となく苦々しく感じていました。
商店街のものなどはともかくとして、近頃は個人の家でも競って飾り付けるのがブームのようです。でも偏屈なボクは、なんか金の使い道を知らない成金趣味のように感じてしまうのです。(気を悪くなさる方がいたらごめんなさい。)
川面に映る店の灯り、本当に風情があって素直にきれいだなと思います。ボクもこういう灯りの方が好きです。
駿府の街も、なにか城下らしい灯りの演出ができたらと思うのですが・・・
あおい君 | 2006年12月16日