赤表紙

図書館で写真集「たらちね」を借りてきた。
清水出身の写真家、久保田勝巳氏が乳母車とお婆ちゃんをテーマにした作品である。
「お婆ちゃんと乳母車 何というか私はこのフォルムが好きである 絶妙なバランスと不思議な安定感 町で見かけるたびに私はある落ち着きを与えてもらうのだ」(「あとがき」より)
「絶妙なバランスと不思議な安定感」という雰囲気を、言葉で説明するのは難しいが、同じ構図で登場するお婆ちゃんたちのモノクロ写真を見ていると、作者の言葉に納得してしまう。
ページをめくりながら、「これは何処だろうか」「この人は誰だろうか」「この乳母車にはどんな歴史があるのだろうか」と鑑定人のように見入ってしまった。
気持ちが安らぐ写真集だ。

写真集の余韻に浸っている頃、戸田書店のダイアリーが届いた。
赤表紙を見て、気分が高揚したのは言うまでもない。
日曜日は、おいべっさん。それが終わると秋葉さん。
一年が、あっという間に過ぎてしまう。

文芸社刊「たらちね」
戸田書店のHP