夜の天女

駒越の交差点から県道を三保半島の先端に向かって進むと、右側に清水銀行三保支店がある。三保にあることの意味を強烈にアピールしているこの建物が好きだ。
昼間の天女もいいのだが、ライトアップされた夜の姿がさらにいい。手に赤い玉を持っている姿は薬師寺の吉祥天女をイメージしたもののように思う。
毎日のように三保街道を移動するのだが、天女を車窓から見上げるだけ通り過ぎていた。いつものように急ぎの用事で車を走らせていたのだが、天女の前で右折してみた。忙中閑ありというより、急がば回れの心境だった。
車を銀行の裏にある駐車場に止め、表から天女を見上げてみた。穏やかなたたずまいの天女を、ぼんやり見上げていただけで心が和んだような気分になった。時間にすれば数十秒だったと思うが、忙しさのなかで立ち止まることの大切さを感じた。

年配の人と昔話をしていると「後藤缶詰」という名前が出てくる。「はごろもフーズ」の旧社名である。
地方の缶詰工場だった「後藤缶詰」がシーチキンの登場で全国ブランドの「はごろもフーズ」となった。地名と同じように、社名の由来と変遷を辿ると、その土地の歴史が見えてくる。

朝日新聞の土曜日朝刊についてくる「be」に社名や製品名の由来を解説する「キミの名は」というコーナーで「はごろもフーズ」が紹介されていた
「夜の天女」へ届いたコメント
興津支店なら鯛かな。袖師は一葉松。地区別意匠というのも、いいものです。
磯波 | 2006年11月12日
三保支店が天女なら、梅田町支店は次郎長さん!といきたいもんだね。そしてその手にはやっぱ「一天地六」ってかい(爆)。
「素人衆は博打にゃぁ手ぇ出いちゃいけねーよ」ってにっこりわらってね!
八 | 2006年11月06日