平和の鳩印

家から徒歩数分の所に、グループホーム「平和」が開設される。
介護が必要な認知症の高齢者が介護スタッフと共同生活をする場である。28日に内覧会が開かれた。
場所は、西久保で一番人通りが多いと思われるスーパーとドラッグストアの前にある。住み慣れた町で、近所の人たちと交流を持ちながら過ごせる場としては最適のような気がする。
建物の中央にある中庭を囲むように、9部屋のユニットが二つ、入口から左右対称に作られている。
暖房は床下のコンクリートに温水パイプを埋め込んでいるため、建物全体が暖かい。それに加えて、各部屋は平屋の造りになっているので、天窓から光りが差し込み、今日のような陽気だと、それだけで十分に暖かい。
「平和」を運営するのは、介護や医療の現場に長く係わってきた地元の専門家である。大変な事業であることを誰よりも知っている人たちが、その困難さに立ち向かおうとしている。

その昔、「平和の鳩印」で親しまれた缶詰工場が袖師にあった。社名は、「平和食品株式会社」である。愛染踏切の近くだったように思う。
1961年(昭和36)に発行された袖師町誌には、「常時女子200名、男子40人を使用」と記されている。小学校の頃、社会見学で出かけ、みかんの缶詰の工場を見学したことを覚えている。
しかし、工場は1974年(昭和49)、七夕豪雨の年に閉鎖した。
何十年という時を経て、新しい「平和の鳩」が羽ばたこうとしている。
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