霜月の朝

11月になった。晴れたせいか朝は冷え込んだ。
早朝、清水駅に人を送る用事があった。普段ならロータリーを回って帰るのだが、時間が早かったこともあって江尻船溜まりに向かう。富士山を見たかったからだ。
富士山は五合目あたりまでうっすらと雪化粧をしている。山には一足早い冬がやってきた。
冷え込んだとはいえ、風もないので寒さは感じなかったが、日の出前の時間なら手足が寒さでかじかんかんだかもしれない。夜が終わり、朝の始まりを感じる時間が、一番冷え込む。

駅前銀座の裏通りは「グルメ通り」という呼び名がついている。その名の通り、いろいろな飲食店がある。
飲食店街の朝は、色に例えれば白である。夜の賑わいは赤だろう。
解体工事の終わったトラヤの店舗後に建設されるマンションの工事が始まっている。線路側にあった駐車場も更地になっている。
清水駅から港橋界隈までを、中心市街地と呼ぶことがあるが、このエリアのなかでマンションの建設が相次いでいる。倒産した映光カメラと、その隣にあった乾物屋は高層マンションになるという。
今の清水で目立つのは、マンション工事と携帯電話の販売店、そして進学塾である。三題噺のようなことを書くと、「どこ見てるんだ」とお叱りの声がでそうだ。
