タンク

夕方の江尻船溜まり。大小さまざまのタンクが、西日を受けて光っていた。雪を戴く富士も美しいが、夕陽に輝くタンクも、それに負けていない。
もうずいぶん昔だが、東燃のタンクを解体する現場を見たことがある。一番大きなタンクを横綱とすれば、十両クラスの小さなものだった。重機のアームの先端にハサミのようなものがあり、鉄板を切り裂いていた。巨大な重機がリンゴの皮を剥くように、タンクの鉄板を切っている様子は迫力があった。
十勝沖地震で出光のタンクが炎上したのは、昨年の9月だった。港にたくさんのタンクを抱える清水でも、直後に点検が行なわれ、安全という結論が出されている。
役所の検査を疑うわけではないが、神戸では高速道路が倒れ、新潟では新幹線が脱線した。基準に適合しているという判断だけでなく、もし壊れた場合の影響を想定すべきだと思う。
手前に見える細身のタンクは漁船の燃料が蓄えられている。後方の巨大なタンクは東燃のもの。東燃には、かつて石油精製の蒸留設備があったが、いまは油槽所としての役割しか持っていない。