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合併の是非を決めた第29回合併協
全委員の発言(3)
2002年3月20日、第29回合併協議会での発言を議事録から紹介する。
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●石津耕三委員(静岡市議会議員)
静岡の石津でございます。ずらずらと、22人の委員さんが賛成の立場で意見を述べてこられました。私のほうはちょっと意見を違う観点から述べてみたいと思います。
まず、意見を言う前提として、私の今の立場をちょっと皆さんに御理解いただきたい。というのは、協議項目すべての協議が終わった後、それからきょうに至るまで、私ども民主党の議員団の中で、かんかんがくがくの議論をやってまいりました。本来ならば、私はこの場は民主党の議員団を代表してというような立場で出ておりますけれども、そういった意味では、全員の総意が一つにまとまってはおりません。
しかし、それならばきょう欠席するのかというと、私は市長、あるいはその合併協議会の会長のほうから、石津耕三という形での委嘱をされておりますので、そういった意味では忌避することもできないので、そういう観点からですね、私はきょう、自分の自主的な判断のもとに意見を述べさせていただきたい。これを前提として皆さんに申し述べておきたいと思います。
さて、今までの22人の委員の皆さんの御発言については、既に協議項目の決定内容についてはすべてOKなんだよと。その上で将来はこういうふうにありたい、というふうな形で述べられておりました。私はもう少し足元を見て、協議項目の決定につきまして考えていきたい。
それにつきましては、今までの協議会の中でも言わせていただいておりますけども、協議の中身については大変不満なところもありましたし、それは意見として言わせてもらっております。容認できる部分もありますし。その中で、最終的に出ました特例の適用について、これにつきましては看過ならないといいますか、これをそのまま持っていくということは、両市が一体になってやっていくということについて、非常に障壁になる障害になるというふうに考えております。
特例項目についても5つあるわけですけども、その中で、やはり市議会議員の定数及び任期の取り扱いについては反対をさせていただきました。これは自分が議員という立場にありながらということなんですけれども、実質、例えば来年の4月に任期が終わって、継続しなくても、そこの時点で今の両市の議員のすべてがいなくなるということは考えられないわけです。それを見守りたいという意思がある議員は再度立候補して、両市の合併するとなれば、その後を見守っていけばいいんであって、見守るからという理由が特例を適用をするという理由には当たらない。
もう1つ、地方税の取り扱いの中で、事業所税の問題です。これにつきましては、不均一課税を実施することによって、両市の不公平税制をそのまま持ち込む。ということは、合併して一体化しようとしているときに、両市の枠組みをそのまま6年間継続していくんであるというふうなことが言えると思います。それを残していくことが、ほんとに一体化することに対してどうなのかということは、この前も述べさせていただきました。
そういうふうに、特例の適用については、あくまでも合理性がないとだめだと。そういう観点から言えば、これらについては合理性がないであろうというふうに判断しております。
それから、この議論が、先ほど馬居委員のほうが言われましたけども、昨年の8月ごろから、政令市というのが具体的に確実視されてくるようになっております。先般は片山総務大臣もお見えになられまして、お約束するような立場での御意見も言っておられました。そういうふうな経過の中で、合併協の協議の内容がですね、政令市になるためには合併が必要であるから、その合併するためにはどうするか。合併したらどういうまちづくりができるのかという協議ではなくて、合併するためにはどうするかの、そういう議論になってきているように感じております。
きょうの静岡新聞の投書欄にもありました。要するに、妥協点をどう見出すかの協議になっていった。これは甚だ私どもも残念だと思いますし、その中で、ほんとにこの合併によって行財政改革がどういうふうに進められていくのか、あるいはどんなまちづくりができるのかという観点が、だんだん落ちていったように感じております。
またもう1つはですね、このプロセス、手順。合併協議の手順について、これも言わせていただきました。合意形成を図るというプロセスをとれなかったという点。これが私は一番大きなポイントとして言えると思います。今度のこの合併協議の中での基本理念、あるいは中に散らばされたいろんな施策の中でも、やはり市民参加、あるいは市民参画、そして市民と一緒にというふうな形で言われております。
これからのまちづくりの一番基本は、やはり行政と同時に、市民がまちづくりに責任を負っていかなければならないというふうに考えております。こういうことをベースに、その上に組み立てていくということが、今後のまちづくりに必要だというふうに考えております。だから、このプロセスを経なかったという点については大問題だというふうに思っております。
また、皆さんの中で、将来展望として政令市ということが言われております。政令市については、皆さんにいろんな思い入れがあると思います。確かに、今の地方自治制度の中では最大の権能を持つ自治体の制度であります。
しかしながら、現状の政令市を見た場合に、さまざまな問題があります。このような問題が、そのおのおのの自治体の努力が足りない、あるいはそれぞれに起因してるものか、それとも制度上に問題があるのかということも含めまして、もっともっと政令市ということに関するならば考えていかなければならない。
ということで、私のほうは、もっともっと足元を見て、将来を見るのも必要ですけども、足元を見てこれからのまちづくりをしていくということで合意形成を図っていかなければ、合併しても新しいまちづくりはうまく進んでいかないというふうに判断をいたしました。
そういうことで、もしここの合併協議会が付帯決議として、両市の市議会に対して、合意形成を得るための手段、住民の意向を最大限に把握する努力をするということを付すことを要望いたします。もしそれが付帯決議として取り入れられない場合には、残念ながら、あえて合併に対しては否ということを言わせていただきたいと思います。以上です。
●兼高正男委員(静岡市議会議員)
静岡の兼高でございます。合併については賛成であります。
賛成の立場でその理由を申し上げます。私は、この合併協議会には、最後の4年目の1年だけ参加をさせていただきました。その協議経過、さまざまな市民参加方式とか情報公開、こういった中でやられたこの協議会の開催方法、協議期間、協議内容については、私としては高く評価をしていきたいと思ってます。
そして、合併することに対して両市民の皆さんには、大変な思い、さまざまな思いがあると思います。また一抹の不安などもあるとは思います。そういったこともあるとは思いますが、目先の感情論だけにとらわれずに、両市民が早期に一体化をして、問題解決に向け、お互いが精いっぱい努力することが、この合併には大変重要なことであるとも思います。
また、この静清合併は、単なる合併ではなくて、合併することによって国の合併支援策による政令指定都市がほぼ確実なものとなるなど、市民生活、地域経済へのさらなる効果が期待できるからであります。
今後は分権型社会の進展と相まって、少子化社会は避けては通れません。次世代に誇れるまちをどのように伝承していくのかなど、自治体は大変な厳しい課題を背負っており、21世紀は間違いなく都市間競争の時代に入ってまいります。少子化の進展は経済成長をも低下をさせて、社会保障経費の負担増や、高齢者を支える年代層の確保などへの不安等々、地方行政にとっては大変重要な決断のときであると思います。
合併、そして政令指定都市への移行は、都市としてのステータスの向上効果による人口の集積、経済活動、新しい産業の集積など、地域に活力を与えて、地域経済の活性化にも大きく寄与するものと考える。まさにこのチャンスを逃す手はないものと考えております。以上が理由でございます。
●金子昌義委員(清水市議会議員)
清水市の金子昌義でございます。私は静清合併に賛意を表します。
昭和の大合併が叫ばれ、我が清水市では、両河内・小島・庵原・興津・袖師の5カ町村合併が行われた1962年前後に、私は清水市の議員になりました。私の長い議員活動は市町村合併から始まったと言っても過言ではございません。もうそのころから、静岡・清水両市の合併が取り沙汰され、広域行政が取り上げられ、合併への動きが出ておったのであります。
忘れもしません、佐藤虎次郎清水市長の2期目だったと記憶いたしますが、ある日突然、テレビで、静岡市と合併したいと発表をして、私ども議員や当局の皆さんを驚かせたことがございました。なお過去、静岡の市長さんをお務めになられた方が、こちらもテレビで、来年清水市と合併したいと、公式に言われて話題をまいたことも懐しく思い出します。自来、平成の時代になって、平成7年の市町村合併の特例に関する法律により、静清合併協議会が法定で設置され、今まさに4年の協議を終わろうとしているところであります。
私は3年間努めさせていただきましたが、正直申して47万の静岡市と24万の清水市が一緒になり、ただ大きくなるだけでは意味はないのではないかと、合併に慎重な姿勢をとったこともありました。遅疑逡巡する私の気持ちを一気に合併の方向に決定づけたのは、皆さん方それぞれ申しておりますように、あの平成13年8月30日の、70万でも政令市になれるという、政令指定都市の指定の弾力化についての総務大臣の発言でございました。
しかも、静清合併後2年以内に確実に政令指定都市に実現をさせるという、力強い意思表示をされたことは願ってもないことで、千載一遇のこのチャンスに、数々の合併特例を十分活用して、新市の市民はこのチャンスを逃してはいけないと思った次第でございます。特に、中核市と特例市の合併は、我が国で初めてのことであり、全く前例のないことでありまして、素晴らしく新鮮な感に打たれるのであります。
個人的なことをお許し願えれば、私の孫は6人、静岡市に2人、清水市に4人おります。この3年間、折に触れ、この孫の姿を頭に描きながら合併協の活動に励んでまいりました。両市の皆さんの郷土愛と英知を結集して、未来永劫に続く大きな静岡市を築こうではありませんか。以上です。
●青木一男委員(清水市議会議員)
清水市側委員の青木です。合併に賛成をいたします。
最初に、お願いからさせていただきます。協議会が始まる前に私どもの栗田委員さんからもちょっとお話がございましたけど、名前がチェンジするということは大変なことでございます。ぜひ御配慮をよろしくお願いしたいと思います。
それから、委員としてやるべきことはすべてやったように私は感じております。私の思いをほんとの気持ちで述べさせていただきます。
きょうはほんとにお天気も良く、日本晴れです。私の気持ちは雲一つないような気持ちの心境でございます。思い起こせば平成10年4月、静岡と清水の合併丸は清水港を出港いたしました。そして今、まさに静岡の岸壁に着こうとしております。この4年間、短いようで長かったと思います。また、長いようでも短かったように思います。幾多の思いが募ります。途中、横風や向かい風にも遭いまして、また強い暴風雨にも遭ったような気がいたします。よく難破しなかったな。こんな思いもあります。沖へ出ましたら、清水が消えて、日本平も見えなくなってしまいました。そして、またまた駿河の国が遠かった。
でも、未来に向かって、新しい静岡が見えました。本当に感無量の気持ちでいっぱいでございます。この合併によって、今まさに歴史が動きます。まちが動きます。そして日本も動きます。このかけがえのない一瞬、ひとときに私はすべての思いを託す気持ちでございます。
新たなる出発、責任は大変重いと思います。議員としての責任を持つことをお約束しなければならないと感じております。夢と希望を持って、中部地区、東海の核拠点都市をつくることが、これからの新市の発展につながると私は思っております。面積がただ広いだけでなく、日本一の新都市を市民の皆さんとともに築こうではありませんか。21世紀を開くまちづくり、期待してよいと思います。まさにレッツゴーです。合併の、簡単なことでございますけど、賛成意見とさせていただきます。終わり。
●望月厚司委員(清水市議会議員)
清水市の望月でございます。合併問題につきまして賛成をいたします。
昨日は、小嶋市長が清水市に御来清いただきまして、静岡市民を代表いたしまして、港の思いや日本平に対する整備について、静岡市を代表しまして、その思いを訴えていただきました。また、市名に対する問題につきましても、清水市民の痛みを訴えていただいたことにつきまして、まずもって感謝を申し上げたいというふうに思います。
私も4年間、合併協議会に携わってまいりました。試行錯誤をしながらも、他地域の合併協議会に負けない、できる限りの議論を尽くして成果を得ることができたというふうに思っております。しかしながら、新市の名称問題については、なかなか払拭できないところがあります。先ほど来から清水の委員の皆様方から発言がありましたように、今までの静岡市ではなく、新しく生まれ変わり、両市民で築きあげていく人間躍動都市、新しい静岡市として共有できるものでなければならないと思っております。
静岡市民の皆様が、今までの静岡市に安住することなく、新しいまちをつくるという、まちづくり意識と行動を期待するところでもありますし、その意識と行動が目に見えてくれば、名称問題は時間とともに解消してくと考えております。
先ほど来の静岡委員の皆様方のまちづくりに対する決意を聞き、勇気をいただきました。決定した新市の建設計画を着実に具現化し、加えて政令指定都市としての建設計画を上乗せし、東静岡を中心とした新幹線の移転問題や、あるいは鉄道高架などを実現することが大切だというふうに思っておりますし、加えて第1期で示した30年、40年後の都市像であるグランドデザインの実現性も、常に念頭に置いて取り組んでいくことが大切だというふうに思っております。また、政令市問題につきましては、この4月の両市の臨時市議会以後、政令指定都市に向けての体制や対応に対して速やかに立ち上げ、万全を期すことが重要だというふうに考えております。
今日をもちまして合併協議会の役割は終了をします。今後は両市を始め、我々市議会に委ねられるとこが大変多くありますだけに、我々市議会議員に課せられた責任はまことに大きいことを痛感しておる次第であります。その責任を果たすべく全力で取り組んでいきたいというふうに思ってます。
終わりに当たりまして、静岡の委員の皆様に対しまして失礼なことを申し上げたこともあったかと思いますけれども、清水市の思いを何とか訴えたいというような思いでありましたことを御理解いただきまして、賛成の意見にかえさせていただきます。以上です。
●栗田知明委員(清水市議会議員)
清水の栗田でございます。私は合併に対して反対であります。
私は、この合併協に対して、昨年の6月から参加させていただき、まだ1年経っておりませんけれども、いろんな議論を聞かせてもらいましたし、そして合併協の姿も見させてもらったつもりでおります。こういう中で私自身の考え方の中心は、市民が中心である。
つまり、清水市の主人公は市民である。その市民がどういう形で今回の合併を考えているかということが私の判断の中心であります。それは、内容を十分に把握してないという問題もあろかと思いますけれども、私が接した数多くの市民は、その意向はまだ反対であります。内容がわからないからという問題も含んでおろうかと思いますけれども、反対の声が強いわけであります。
そういう中で、私は特に感ずる問題としまして、清水市は、静岡の人口の2分の1であります。対等 合併ということを中心に言われてはきましたけれども、市民の多くは、吸収されてしまうんではなかろうかという、そういう疑念を抱いてきたこの間ではなかったかと思っております。だからこそ、私はこの清水市の場合は、静岡市さんとはちょっと違った形の中で、数の違いという点から見ていきましても、最大限、市民に対する説明と、きめ細かなやり方をすることによって、吸収合併ではなくして対等なんだということを明確にしていかなくてはならなかったではなかろうかと感じております。合併後は議員の数も静岡市側が多い。清水市側が少ないという点から見ましても、当然そういう懸念を感ずるのは当然であろうと私は感じております。
それと同時に、つい最近でありますけれども、合併是非の判断の延期というもの。そして市民の意向把握という、この2つの課題を含めた形の中で、1カ月弱ぐらいの短期間で、11万6,000という請願署名が清水市議会へ寄せられたわけでございました。この数自身、市内でない方もおりますけれども、こういう形で請願署名が集まってきたということは、この合併自身に対する不安があるという問題の、端的にそういうことではなかろうかと私は感じております。だからこそ、市民に対する意向把握の問題を含めまして、市民の疑問をすべて払っていかなくてはならないと感ずるわけであります。 今回の合併の中心課題の1つが、皆さんからも言われましたとおり、政令指定都市問題であろうかと思います。清水市長の公約の中でも、政令指定都市を前提とした形の中での飛躍的発展ということを公約するし、議会の中での答弁もそういう形でされてきたわけでありました。
だけれどもどうでしょうか、この政令指定都市問題については、この合併協というものは、政令都市問題とは一切かかわりなし、静岡・清水の合併だけである。こういう言い方から、政令指定都市問題の論議は一切排除をされた。排除をされたと私は感じているわけなんです。だけども、この合併における一番の中心課題は、清水の場合もそう、清水の場合の議会の関係でもそうであろう。
それから業者の皆さん、商工会議所等につきましても、政令指定都市を一番中心課題とした形の中での合併問題でありました。合併の是という問題でありました。だからこそ私は、この政令指定都市ということが言われてる中においては、財政力は豊かになり、何でもできるようなバラ色の説明がされていたわけでありました。現実はそうではないと私は感じているわけなんです。
現実には、政令指定都市という中においては、職員増の問題が起こる。それから県事業がなくなる。県の補助がなくなるというような問題もありますし、県のやってきた仕事を、今回財政が増えることは増える中においては、県事業を市独自でやるという、新たな問題が生じてきているわけであります。現在の中では、清水市がやる仕事、県がやる仕事という形で、合わせた形の中での清水のまちづくりがなされておろうと思いますけれども、政令指定都市という形の中では、県事業がほとんどなくなるわけなんです。そういう点から考えてみますと、本当に現実に、政令指定都市になるとすべて良くなるのかな。こういう問題があろうかと私は感じておりました。
政令都市が借金が多く、財政破綻だと、こういう言い方をした中においては、それはバブル時代の中のツケが回ってきたんだ。そういう言い方もされて、やり方の問題さえちゃんとしていけば、そういうような問題はないというような言い方が言われましたけれども、どうなんでしょうか。現実には、12ある政令指定都市。このすべての政令指定都市が、私ども清水市の人口1人当たりの借金よりすべてが多くの借金を抱えておりますし、倍以上の借金を抱えておるとこもあるわけで、だからこそ財政破綻ということが言われているわけなんです。
12あるすべての政令都市が、借金が多いという点から考えてみましても、これは制度上の問題等、幾つかの問題があろうかと私は感ずるわけでありますし、その政令都市の中身を論議しない中で、合併の中心課題が政令指定都市という問題になるということについては、うまくない問題であろうと私は感じております。
政令指定都市という問題を考えてみますと、市民に直接かかわりがある区制の問題はどうなんだ。区制というものが起こってくるんじゃないのか。清水市の区はどうなるんだ。こういうような問題もありますし、だけどそういう問題は一切触れられていないわけであります。
それと同時に、ビラはたくさんやった。合併協はすべて公開した。だから他の都市と比べて、この合併協のあり方は数段すぐれているんだ。こういうことも言われました。だけど私、その中で幾つかの問題を感ずるわけなんですね。現実に私どもが今生活している現状というものは、皆さんが知ってるとおりであります。だけども、合併したときにはどうなるかという、そういう問題の説明を、そして、そういう実態になったときは、どういう形で変わってくるかという具体的な問題が出てこない限りについては、幾ら公表しても、皆さんには関心が薄らいでしまう問題ではなかろうかと感じております。
市に直接関係のある業者の皆さん、特に建設業関係がよく言われておりましたけれども、合併したときはどうなるんだ。一緒になっちゃうのか。それとも清水市は清水市独自として、この地域の中でやっていけるのか。この建設業だけではありませんけれども、行政に関係する多くの団体関係、多くの関係者はそういう疑問を感じているわけでありますけれども、合併後の問題であるということの中において、そういう問題は触れられてこないわけでありますし、現実に合併の是非を判断するときにおいては、そういう考え方がどういう実態なのかということが一切明らかにされないまま、合併後の問題であるという形で逃げてきたわけであろうと私は感じております。それについては大変残念だと私は感ずるわけなんですね。
そういうことを含めた中で、今回の地区説明会は、新市建設計画の説明であるということの中で、本来ならば私は、メリット、デメリットを明確に表か何かにして提示すべき問題もあったんだろう。こういうことも感じておりました。中にはこの新市建設計画が財政的に出されて事業も出されてきました。清水市ではこの14年度から10年間の第4次総合計画がございます。静岡市でも総合計画がございます。例えば、この新市建設計画のこの計画と、清水市の第4次総合計画の対比の問題や、静岡の総合計画の対比の問題と、こういうことの中で、現実にメリット、デメリットという問題を出すべきではなかろうかと感じておりました。
以前から多くの人が言われました。静岡・清水という問題から見ていくと、両方とも、困った形の中での合併ではない。両市とも十分やっていくことができるんだ。こういう問題の中からの合併問題でありますから、なおさら私は、合併することによって、何かみんなできてしまうような言い方というのは、ちょっと間違っている問題ではなかろうかと感じております。
私は合併という問題、清水は人口が静岡と比べて2分の1だという点から考えてみますと、特に市民の意向把握を気をつけた対応をしていかなくてはならない。清水の市民のある一定、大部分とは言いませんけれども、ある一定の層が賛成という形が明確になってからこそ、本来合併をしなかったならば、私は禍根を残してしまう問題ではなかろうかと感じております。
特に、今回の「静岡市」の名称のつけ方については、全国でもまれに見るような形のつけ方ではなかったのか。県の職員の皆さん、県知事のつまりは指示でありまして、その中で「静岡市」という名前が決められたという形が、その後、市民にも言われましたし、知事であるということが、すぐ出てきたわけですね。私は、こういう問題については、両市の自主性を尊重しなくてはならないと、特に感じておりますし、その中での話し合いの必要性があったんではなかろうかとも感じております。このことは、清水市民に対して1つの大きなしこりを残した問題であろうと思いますし、是とした場合については、この1年間で、このしこりを解消していかなくてはならないと感じているわけであります。
両市における市の主人公は市民であろうと感じております。私は、特に清水では11万6,000という、この請願署名が寄せられたという点から見ていきましても、こういう気持ちを、もっと気をつけて、私ども市会議員は、なおさらこういう市民の意向に対して気をつけた対応をしていく必要があろうと思いますし、私は今回の中で、是という方向が出た場合、こういう市民の不安解消を最大限の努力をしていくことが、私どもに課された課題であろうと私は感じております。以上です。
●西ヶ谷忠夫委員(清水市議会議員)
清水市の西ヶ谷忠夫です。私は、平成10年の4月の当初から、合併協議会に参加をさせていただきました。4年間の協議の結果として、きょう合併の是非を決定することにつきまして、私も反対をいたします。
それは、すべきではないと考えるわけであります。それは、今までの委員の皆さん方のお話を聞いていても、大切なことが抜けてしまっているというふうに思うわけであります。
それは何かと言いますと、両市の主権者である市民の意向が調査をされていないことであります。同時に、意向把握がされていないことであります。清水市では、住民投票の実施を求める直接請求署名が、昨年、3万2,870筆提出をされました。今回、合併は時期尚早、住民の意向把握を求める請願が、何と11万6,051人の方々から寄せられております。静岡市でも同様のことだと思います。
しかし、清水市議会は、多数の議員の皆さん方の意味不明の議論のもとで、数の力によって、住民投票条例と2つの請願署名が否決をされてまいりました。だからといって、市民の皆さん方の合併への合意ができたわけではありません。国が定める法定合併協議会の運営マニュアルでさえ、平成の合併の理念として、こう述べられております。「住民のための、住民による住民の合併」と定め、住民の利益、納税者の利益のために合併を行うものとしています。
そのために、情報公開、地区説明会は当然実施されることとして、それゆえに、合併の賛否も含めて、住民の意向調査を実施することを指示しております。今のままでは、市民不在の静清合併となりますので、合併の是非を延期をして、合併協として、市民が求める情報の公開に一層努めることとあわせまして、意向調査を図る必要があると、私は考えます。
いま1つは、今もお話ありましたが、新市名の決定のあり方に、清水市では、子供から大人まで、大変怒っている姿であります。その怒りは、時間がたつにしたがって、より広く、より深く広がってきております。全国の市町村合併の歴史の中でも、県知事の指示によって新市名が決定されたこと、それゆえに、対等合併で一方の市の名前が新市の名前になったことも異例であり、清水市民は、この合併を決して容認することはないことを明らかとしておきたいというふうに思います。
私は、2月の20日、27回合併協議会で、新市名の決定のあり方について、1つ、県職員が投票すること、2つ、非公開でやられること、3つ、1票差で大方の決定にされること、以上3点を指摘をしまして、反対をさしていただきました。しかし、強行された結果は、清水市民の怒りの広がりを見ても、合併協の決定は理解をされたとは決して言えるものではなく、この場で合併の是非を行うことはあってはならなく、両市民に問うことが大切だと私は思います。
第3は、地区説明会で、新市建設計画の説明がなされ、多くの市民の意見が出されました。一定の手直しはされたにしても、市民の率直な意見が取り入れられたとは言えるものではありません。とりわけ議員の任期特例などはその代表的なものであり、どの会場からも批判が寄せられていたところであります。協議会として十分な協議が保証されることなく、きょうの期限が優先され、議事運営がされてきているところに、同時に私は問題があるというふうに思っております。同時に、建設計画は市民の意向と大きくかけ離れ、箱物中心、公共投資優先の計画となり、新市の財政破綻は目に見えております。今述べられた政令市問題を見ましても、発言をさせていただきました。しかし、協議会での議論はさせられることなく、別組織で政令市問題は扱うと決められてまいりました。
しかし、きょうの議論を聞いていますと、政令市が優先されているという事態となっているわけであります。今重要なことは、そこへ住む人たちが大切にされる、個性あるまちづくりでありまして、決してまちを大きくすればいいということではないわけであります。以上3点について述べてきましたが、今我々に求められるのは、合併の是非を決定するという行為ではなく、延期し、静岡、清水市の両市民に、合併の賛否を含めて、協議会として調査を実施することだと、私は確信しております。
きょう中学校の卒業式に行きまして、私は清水市の庵原地区でありますが、庵原村を経験し、吸収されて清水市を経験して長い人生を歩んできた老人会の会長さんから、このような言葉を託されました。合併論は、いわゆる20世紀の遺物であり、高度成長期の議論だ。今求められるのは、そこに住む住民が安心して暮らせる個性豊かなまちづくりこそ、この21世紀に求められるまちづくりだ。君は合併の判断を下すことは決して行うなと、このようなことを申されてまいりました。私も同感であります。
以上のもとで、私は絶対に、きょう是非決定をすべきではないと、改めて申し上げまして、意見とさせていただきます。以上であります。ありがとうございます。
●風間重樹委員(清水市議会議員)
清水市議会議員の風間です。4年間の協議を振り返りまして、静岡市、清水市は、この地域の未来のために、今、合併という選択をすべきであると考えております。
5年前に行いました住民発議、その合併協議会設置請求の要旨は次のとおりでした。「清水市と静岡市との中心間距離は、わずか10キロ程度で、平坦な市街地が連続している。また、両市民の緊密な関係は、交通網の整備などを踏まえ、今後さらに深まることが予想される。このような状況の中、地方分権もいよいよ本格化しており、長年の懸案事項だった清水市と静岡市の合併問題も、その可否を含め、あらゆる事項の協議を尽くすべきとき」とした上で、「私たちは今、ここに生きる市民として、次代を担う子供たちの将来に責任を有するとの考えから、合併協議会の設置を請求する」と結んでいました。
この行間にあります発議の動機は、少子高齢化、財政悪化を防ぐための国家的大変革の予兆、つまり、好むと好まざるとにかかわらず、また都市規模の大小にかかわらず進むであろう変革に対する漠たる不安でした。都市の自己防衛、さらには、この変革を逆に静清両市の飛躍への好機としてとらえるためにも、一刻も早く準備をすべき、果たして合併は、その道具として効果があるかどうかの問いかけでした。
最初から合併ありきとの批判を耳にしますが、これまでの発言にもありましたように、少なくとも、静岡市、清水市を問わず、私の周りにいる委員、特に学識経験者の方々は、合併の是非を含め、最初から最後まで、極めて慎重に真剣に議論されてきた方ばかりです。それが協議を重ねながら新市の建設計画をつくり上げ、また合併の最終目標とも言われる政令都市指定への移行なども視野に、回を追うごとに少しずつ協議会の進むべき方向が定まっていたことは事実です。
まだ100点とは言えないさまざまな批判があることも承知しております。しかし、ここに至る4年間の道のりを振り返るとき、さきの住民発議の趣旨に対し、合併協議会委員として、可能な限り、その責任は果たすことができたと考えております。さまざまな課題があることも承知しておりますが、私の結論は、合併に向けて進むべきだということです。また、私の周りにいる多くの市民も、この考えに賛同してくれました。
最後になりますが、協議会設置請求代表者の一人としまして、正副会長並びに委員各位の御尽力に心から感謝を申し上げ、賛成の意見とさせていただきます。ありがとうございました。
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