第一分団

まちかどに「火の用心」の看板が出始めた。いよいよ暖房を出す季節になったことを告げている。
秋葉山の祭りで、昼間行われる「纏まつり」は、辻の第一分団が出発点になり、辻町商店街から、矢倉さんの前を通り、秋葉山まで練り歩く。
清水全地区と由比町、蒲原町、富士川町の消防団が、纏を回しながらゆっくり歩く。所々の見せ場では、纏が大きく広がり、沿道から拍手が出る。

第一分団は、閉店した「正月屋」の角を国道に曲がった所にある。シャッターに、描かれているのは「未来のまち」なのだろうか。
辻の商店街を、静清国道に向かうと、重機が入って整地をしている場所がある。映光カメラと、望月海苔店が取り壊され、マンションの建設工事が始まったのだ。
がらんとした空間に、あと数ヶ月もすると、マンションが建ち、昔の景色が記憶からどんどん消えてゆく。
「未来のまち」を造ることは、無数の記憶を壊し地中に埋めることだ。重機の作業は、未来への手続きであるが、過去の埋葬でもある。
人の暮らしも時代のなかで変わる。栄枯盛衰は世の定めと思いつつ、昔の姿が消えてゆくことに、寂しさがつのる。

コメント
映光カメラは高校の時に8ミリの現像をお願いしたり、オリンパスOM-1を買ったりした思い出があるので、潰れてしまったとは残念です。というか、潰れるとは思いもよりませんでした。
真丹後洞 | 2005年11月05日
映光カメラには、お世話になった一人です。スタンプカードもずいぶん集めました。清水の写真愛好家は、みんな困ってると思います。正月屋さんに入っていた魚屋さんにもよく行きましたね。安くて美味しいと、西久保界隈でも評判の店でした。夕方頃になると、たくさんの自転車が車道にはみ出るように止まってました。なんで写真に撮っておかなかったのかと後悔してます。
磯波 | 2005年11月05日
初めまして。辻学区出身です。子供の頃、写真好きな父に頼まれ現像のできた家族の写真を映光カメラに取りに行くのがとても楽しみでした。母と買い物をした正月屋では、親切な魚屋さんとあのごちゃっとした雰囲気が好きでした。家族の誕生日とクリスマスは隣の御菓子屋ロアイヤル遠藤のデコレーションケーキでした。父母は亡くなり、懐かしいお店もなくなっていきます。 駅周辺にマンションがどんどんできてますが、そこに入る人たちは、何処で買い物するのか気になる今日この頃です。
まろん | 2005年11月05日