誰もいない広場

夜の清水駅、時間は8時。平日とはいえ、東口広場には誰もいない。たぶん週末も似たようなものかもしれない。
人が集まるには理由が必要だ。待ち合わせ、ショッピング、帰り道、なんとなく。さまざまな人が、さまざまな理由を持って集まってくる。
しかし、東口広場には、それが何ひとつ存在しないのだろう。
誰もいない広場に、地面に埋め込まれた人工ホタルが光っている。季節は半袖になり始めているというのに、青い光は冬に向う道しるべのように見えた。
東口広場の蛍光体の発光色は青と緑の二種類がある。太陽電池パネルが組み込まれているように見える。価格は不明であるが、家電量販店で売られているとは思えないので、かなりの金額になると思う。政令市は金持ちだ。
