(7) 愛染川橋

「袖師ふるさとの路」6番から7番は国道1号線を歩く。
松原観音堂から興津に向かい、200メートルほど歩くと、国道に架かる5メートルほどの小さな橋がある。これが7番目の「愛染川橋」である。
古文書には逢染川、藍染川、逢初川といろいろに書かれているという。それぞれの名前に歴史があるのだろう。
愛染川橋から、上流をたどってゆくと、川口鉄工などがあった工場街で地上から消える。
水源は神明宮付近と言われているが、暗渠となって姿を見ることはできない。
アマゾンのポロロッカと比べるつもりはないが、愛染川も大潮や台風のうねりで海水が逆流する。
普段は僅かな水が流れるだけの川が、波のリズムに合わせて逆流する様子は、迫力がある。
松原観音堂から愛染川橋の間に、「片側橋」がある。
国道を興津に向って海側を歩くと橋があるが、山側には道路があるだけで、橋がない。だから「片側橋」である。名前だけ聞くと、歌の題名になりそうな響きがある。
橋の下を流れるのは、辻から流れてくる細井川。愛染川とは、片側橋のすぐ下でつながる。
細井川も愛染川も、正式名で呼ばれることは少なく、通称「ドブ川」である。

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