桃源郷

三保の実家にある桃の木が満開になった。
梅や桜と比べて桃の花は、妖艶である。
桃の実の一番美味しい食べ方をご存知だろうか。
木になったまま完熟した実は鳥が食べてしまう。少しでも堅さの残っている実は見向きをしない。鳥の選別能力は鋭い。
鳥は全部を食べるわけではない。ほんの少しつついて食べるだけだ。
鳥に食べ残された実は、その後も熟成を重ね、完熟の頂点に達した後、枝から落ちる。
早朝、鳥たちが目覚める前に、地面に落ちた桃の実を拾い上げる。
皮の上に歯を立て、一気にかじる。夜露の冷たさと、甘い果肉が舌の上で溶ける。その時、私のなかで桃源郷が生まれる。
コメント
最高の贅沢ですね!おいしそう 私も食べてみたいです(*^^*)
nana | 2005年04月04日