大きなハコモノは欲しくない、必要ない

不思議な話を聞きました。
「清水駅東にアリーナを造る。浜松より立派なものにする」というのです。
アリーナは多目的に使える客席数の多い体育館です。浜松アリーナは最大8000人が座れる大規模な施設で、コンサートなどで有名な横浜アリーナが1万1000人です。
新市建設計画に盛り込まれたオペラハウスが、アリーナに変わったという人もいます。
オペラハウスも、最初はシドニーのような国際貿易港に相応しい施設という説明でしたが、「誰がオペラを観に行くのか?」という声が出て、「老朽化した清水市民文化会館の替わり」という説明が追加されました。その次が、アリーナです。
10年後を見据えたという合併の約束が、たった2年でコロコロ変わります。
必要なのは、地元密着の小さな施設
清水市民文化会館(文化センター)の大ホールは確かに老朽化が進んでいますが、市が公表した耐震性評価では安全が保障されています。静岡市民文化会館の方が危険度が高いのです。
静岡市民文化会館の方が新しいのに、耐震性で劣っているのは、構造上の問題です。静岡は地下駐車場があり、二階席もあります。清水は地下も二階もありません。基礎の上にホールがあるだけです。だから、耐震性で優れているのでしょう。
それと、演劇やコンサートを上演するなら、今のような固定席のホールの方が見る側も演じる側も好都合です。多目的ホールは、何をやっても中途半端さが残ります。
政令市になることで、予算が余っているとは思えません。合併特例債も所詮は借金で使えないのが実情ですから、なんでアリーナなのかと疑問を越えて、怒りが湧いてきます。
ハコモノとよばれる大きな公共施設は、市内に充分あります。必要なのは、地元に密着した小さな施設です。各地区にある公民館も老朽化が進んでいます。清水には児童館もありません。
期待を持たせるだけの約束
思い出せば、静岡市との合併でオペラハウス、スノボー練習場、わんぱくドームと次々にハコモノの構想が出てきました。
私たち市民の感覚からすれば、「そんな所にお金を掛けてどうするの」というようなものばかりでした。
でも、「合併で清水にも、いろいろな施設が出来る」と期待した人たちもいたと思います。
それと同じように、政令市になれば「浜松に負けない立派な施設ができる」と期待する人がいるかもしれません。
選挙の直前になると、リップサービスというのでしょうか、期待を持たせる話が出てきます。騙されてはいけないと思います。