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民意と説明責任

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蒲原町議会で感じたこと

2月21日、静岡市との合併について議決する蒲原町議会を傍聴しました。

蒲原町が静岡市に編入合併(吸収合併)するためには、蒲原町を解散する必要があります。これが「配置分合」で、21日は、これを決めるために開かれました。

結果は、賛成7、反対4で、静岡市への編入合併を決めました。1週間前に行われた住民投票では、賛成が43%、反対が57%でしたから、議会は逆の決議をしたことになります。何が民意なのかという、重い課題が残りました。

清水市と静岡市の合併協議では「説明責任」という言葉が頻繁に使われました。合併はまちの未来を決める大切な問題だから、行政や議会は市民に説明する必要があるという主張です。

ただ、必要さは語られたのですが、どれだけ説明をしたのかという話になると、タウンミーティングを何回開き、全戸配布のチラシを何万枚印刷したという説明ばかりで、説明責任の中身については、疑問のままでした。

蒲原町の山崎町長は、住民投票の結果について「説明が足らなかった」と答えています。「足らなかった」なら、もっと時間をかけて説明すべきだと思います。説明責任を放棄しているように聞えます。

まちづくりは、住民に問題を投げかけて、一緒に考えようという姿勢が大切です。

「説明が足らなかった」なら、もっと時間をかけて議論すればよいのです。合併のメリット、デメリットを示す必要があります。

「特例法の期限があるから、急いで制度を手に入れる」という人がいますが、いち早く合併した静岡市で、特例法の恩恵を実感できるものは見当たりません。

「民意」を知るためには、判断材料を示さなければなりません、それが「説明責任」なのです。


「力道山の時代を思い出す」


臨時町議会は夜6時開会でした。

これまでも、何度か蒲原町議会を傍聴しましたが、まちの未来を決める重要な議会は、夜に開かれています。ひとりでも多くの住民が傍聴できるようにという町の配慮だと思います。

私は、合併前の清水市議会へ、選挙での広報発行、議会の休日や夜間開会を陳情したことがあります。

陳情は採択され、99年の市議選では、清水でも候補者の主張を掲載した広報が発行されました。

しかし、議会の休日や夜間開催は、実現しないまま、静岡市と合併してしまいました。新しい静岡市でも、議会は今までと同じように平日の昼間に開かれています。

21日の蒲原町役場で開かれた議会は、夜6時からの開会ですが、大勢の人が5時30分ごろから集まっていました。6時を過ぎたころには、役場のロビーが一杯になりました。

ひとつのテレビを大勢の人が注目している様子を見て「力道山の時代を思い出すよ」と冗談を言った人がいて、どっと笑いが広がりました。

議場が狭いこともあって、テレビに映し出される議員の細かな表情までわかります。清水でも、そして静岡でも実現できていない、夜の議会開催を、羨ましく感じました。

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20番目の連合自治会・・・

役場の入口に立体地図がおいてあります。蒲原町は人口1万3000人。

私が暮らす袖師地区は1万2000人ですから、規模は似ています。たぶん、役場の職員も議員も、傍聴者もみんな顔見知りかもしれません。

蒲原町は静岡市に編入されると、「静岡市清水区蒲原」となります。清水には連合自治会が19ありますから、20番目の扱いになるのかもしれません。

静岡市のなかに入ることが、蒲原の人たちにとって、そして静岡市となった、私たち清水の人にとって、暮らしやすい町になるのか。すぐには実現できなくても、よい方向に向かって行く期待を感じさせてくれるのか。

そのことを知りたかったのですが、議会を傍聴していても、納得のゆく説明を聞くことができませんでした。それが残念です。

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